コピ・ルアク (Kopi Luwak)は、インドネシアで生産される
世界一高価と言われるコーヒーの一つです。
飲まず嫌いも多い豆です。
早速みていきましょう。
コピルアクとは
コーヒーがインドネシア語でコピ、ジャコウネコがインドネシア語でルアクと言います。
なのでジャコウネココーヒーというわけなんですが・・・
コピルアクはジャコウネコが食べたコーヒーチェリーから作られるコーヒーです。
ジャコウネコは完熟したチェリーのみを好んで食べます。
体内の消化管内でチェリーの果肉は消化されますが
種（コーヒー豆）は消化されずに排泄されます。
この排泄された豆を洗浄・乾燥・焙煎して作られるのがコピ・ルアクです。
この特殊なプロセスによって、豆はジャコウネコの消化酵素により一部発酵し
独特の風味を生むとされています。
インドネシア、特にスマトラ島やジャワ島が主要な生産地で
フィリピンやベトナムでも少量が生産されています。
風味の特徴
コピ・ルアクの風味は、独特で滑らかだと評価されることが多く、以下のような特徴があります。
- 苦味が少なく、酸味が控えめ
- 非常に滑らかな口当たり
- ナッツやチョコレートを思わせるまろやかな甘さ
- 発酵による香ばしさや、複雑なアロマ
ただし、豆の品質や処理方法、焙煎の程度によって風味は大きく異なるため
コピ・ルアクが必ずしも高品質な風味を持つとは限りません。
焙煎が強すぎると、独特の風味が損なわれる可能性もあります。
倫理的問題と持続可能性
コピ・ルアクは、非常に高価なコーヒーとして有名ですが
その背後にはいくつかの倫理的問題も存在します。
特に近年、ジャコウネコの飼育環境が問題視されています。
伝統的には、ジャコウネコは自然の中で自由に生活し
野生でコーヒーチェリーを食べるプロセスでコピ・ルアクが作られていました。
しかし、需要の増加に伴い、養殖環境でジャコウネコをケージ内に閉じ込め
強制的にコーヒーチェリーを食べさせるケースが増えており
これは動物虐待の問題を引き起こしています。
これに対する批判が高まり、持続可能な生産方法や
野生のジャコウネコからのみ収穫されたコピ・ルアクを選ぶ消費者も増えています。
価格と市場
コピ・ルアクは世界で最も高価なコーヒーの一つで、100グラムあたり
数千円から数万円の価格帯で販売されることが一般的です。
特に、野生のジャコウネコから収穫された豆はさらに高価です。
一方で、偽物や品質の劣る製品も多く市場に出回っているため
保証書を発行してくれる信頼できる供給元から購入することが重要です。
またコピ・ルアクは、その特殊なプロセスから、品質のばらつきが大きいことが知られています。
消化プロセスが風味にどのように影響するかは
豆の元々の品質や発酵の状況に大きく依存してしまいます。
将来的な展望
持続可能性と倫理的な問題への対応が重要視される中
コピ・ルアクの未来は、動物の福祉や自然環境を考慮した生産に
シフトすることが求められています。
消費者の間でも、単なる高価なラグジュアリー商品としてではなく
品質と倫理の両方を重視したコーヒーが選ばれる傾向が強まっています。
コピ・ルアクはその風味のユニークさから世界中のコーヒーラバーに注目されていますが
動物福祉や持続可能性を意識した選択が今後ますます重要になるでしょう！
●BASE CAMP.An という小さなコーヒー屋さんです
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