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SCAJとは?コーヒーのお祭りに行ってみよう!

SCAJ(Specialty Coffee Association of Japan)は

日本最大のスペシャルティコーヒーイベントとして毎年開催されています。

世界中のコーヒープロフェッショナルやコーヒーラバーが集まります。

この記事では、SCAJの概要、イベントの特徴、コーヒートレンド

そして今年の見どころについて紹介します。

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日頃お世話いなっている方が競技会本戦に出るので楽しみです。

SCAJ

SCAJとは?

SCAJは、2003年に設立された一般社団法人「日本スペシャルティコーヒー協会」によって主催されている展示会です。

このイベントは、日本国内外のコーヒー産業関係者が集まり、最新の技術や製品

そしてコーヒー文化の発展を支える交流の場として位置付けられています。

特に、バリスタ、焙煎士、コーヒー豆生産者など、さまざまなプロフェッショナルが

一堂に会する機会として非常に注目されています。

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コーヒー関連の各メーカーさんも最新のマシーンや器具を発表したりと一種のお祭りのような感じです。

イベントの特徴

SCAJ

SCAJは、単なる展示会にとどまらず、コーヒーの専門知識を学べる場としても評価されています。

セミナーやワークショップが多数用意されており、コーヒーのカッピング(味見)や

抽出方法のテクニック、最新の機器やトレンドに関するセッションが行われます。

また、SCAJでは「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)」や

「ジャパン ブリュワーズ カップ(JBrC)」といった

全国規模のコーヒー競技大会も開催されます。

これらの大会は、国内のバリスタやコーヒー職人がその技術を競い合う舞台であり

優勝者は世界大会に出場する権利を得ます。

今年のトレンドと注目ポイント

SCAJ 2024の注目ポイントは、以下の3つです。

1. サステナビリティの追求

持続可能なコーヒー産業に対する関心は、年々高まっています。

今年のSCAJでは、環境に優しい栽培方法やフェアトレードを推進する企業や

農園が多数出展予定です。

特に、生産地とのフェアな取引や、農業における環境保全の取り組みが強調されるでしょう。

さらに、リサイクル可能なカップやパッケージングの展示も多く見られ

カーボンニュートラルを目指す企業のプレゼンテーションも注目の的です。

環境への配慮と品質の両立をテーマにしたセミナーも開催される予定で

コーヒー業界全体がサステナビリティに向けた変革を進めていることが感じられます。

2. アジア発のスペシャルティコーヒー

アジアのコーヒー生産国、特に東南アジアや東アジアの国々が急速に成長しており

これがSCAJでも大きなテーマとなっています。

インドネシア、ベトナム、フィリピンなどのコーヒー豆が注目され

それぞれの地域特有のフレーバーが評価されています。

これらの国々の出展者は、独自のコーヒー文化や生産方法を紹介する機会を提供し

新しい味わいを求めるコーヒー愛好家には見逃せないポイントです。

特に、これまでアフリカや南米が主流だったスペシャルティコーヒー市場において

アジア産コーヒーのプレゼンスが急上昇しており、この動向は業界内外で大きな話題となっています。

3. コーヒーテクノロジーの進化

最新の器具、新しい抽出技術や焙煎機器の進化も見逃せません。

SCAJでは、バリスタや焙煎士向けに最新鋭の機材が展示され

そのデモンストレーションが行われます。

自動化が進む一方で、職人技との融合を目指す製品が増えており、効率と品質の両立を実現する技術が次々と登場しています。

特に注目されるのは、AIやIoT技術を活用したコーヒーマシンです。

これにより、コーヒーの抽出工程をより精密にコントロールできるようになり

消費者に対して一貫した高品質なカップを提供できる仕組みが整っています。

競技会について

カップ

SCAJは、スペシャルティコーヒーに関する展示会やセミナーだけでなく

国内外のトップバリスタやコーヒープロフェッショナルが技術を競い合う競技会が行われることで知られています。

SCAJで開催される主な競技会の概要、各大会の特徴、そして競技会がコーヒー業界に与える影響について紹介します。

SCAJの競技会概要

SCAJで開催される競技会は、コーヒーに関わる専門家たちがその技術や知識を競い合う場です。

バリスタやブリュワー(ハンドドリップの専門家)、ロースター(焙煎士)など

さまざまな職種に分かれて競技が行われます。

これらの大会は、技術の向上を目指すだけでなく、新しいコーヒートレンドや技術の発見にも繋がる重要な場として位置付けられています。

SCAJで特に注目される競技会は以下の3つです。

ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)

ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)は、SCAJで最も注目される競技会の一つです。

この大会は、国内のバリスタが自らの技術と創造力を駆使して競い合い

優勝者は世界大会である「ワールド バリスタ チャンピオンシップ(WBC)」に進出する権利を得ます。

JBCでは、競技者が指定された時間内にエスプレッソ、カプチーノ

そしてシグネチャードリンクの3種類を作成し、それらの味、技術、プレゼンテーションのすべてを審査されます。

各競技者は、単にコーヒーを淹れるだけでなく、その作り手としての個性やコーヒーに対する哲学を表現することが求められます。

特にシグネチャードリンクは、バリスタの創造力が試される場であり

毎年新しいアイデアや技術が登場します。

過去の大会では、独自のフレーバーや抽出技術を駆使したドリンクが話題となり、業界内外でトレンドを生み出してきました。

ジャパン ブリュワーズ カップ(JBrC)

ジャパン ブリュワーズ カップ(JBrC)は、ハンドドリップや他の手動抽出方法を使って

最高のコーヒーを提供する技術を競う大会です。

この大会も、優勝者は「ワールド ブリュワーズ カップ(WBrC)」に出場する権利を得ます。

JBrCの特徴は、コーヒー豆の特性を最大限に引き出すための技術が重視される点です。

競技者は、独自のレシピと抽出方法を用いて、審査員に対して最良の一杯を提供します。

使用する器具、湯温、水の量、挽き具合、抽出時間など

すべてがコーヒーの味に影響を与えるため、競技者はそれらを精密にコントロールしなければなりません。

また、JBrCでは持参したコーヒー豆に対する深い知識や、その味わいをどう表現するかが重要です。

選手は、コーヒーの生産地や焙煎プロセスについての詳細を説明し

その理解をもとに抽出方法を選定します。これにより、コーヒーに対する深い洞察が求められる大会となっています。

ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ(JCTC)

ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ(JCTC)は

カッピングと呼ばれるコーヒーの味見技術を競う大会です。

この大会では、コーヒーの香りや風味の違いを敏感に感じ取る感覚が試されます。

競技者は、異なる3つのカップから1つだけ異なるコーヒーを素早く正確に識別するという課題に挑戦します。

カッピングは、コーヒー豆の品質を評価する上で非常に重要なプロセスであり

プロフェッショナルなロースターやバイヤーにとって欠かせないスキルです。

JCTCの競技者は、このスキルを活かして、いかに迅速かつ正確に異なるフレーバープロファイルを見分けられるかを競います。

この大会は、味覚の鋭さだけでなく、コーヒーに対する深い理解が求められます。

勝者は、世界大会「ワールド カップテイスターズ チャンピオンシップ(WCTC)」でその技術を披露することができます。

競技会がコーヒー業界に与える影響

SCAJで行われる競技会は、コーヒー業界全体に大きな影響を与えます。

これらの競技会を通じて、新しい技術やアイデアが生まれ、それが市場に反映されることで

コーヒーの楽しみ方が広がります。

また、バリスタやブリュワーたちは、競技会を通じて自分の技術を磨き、新たな可能性を模索しています。

さらに、競技会は、コーヒー業界の中でのキャリア形成にも大きな役割を果たします。

特に優勝者は、その名声が広まり、国内外での評価が高まることで

キャリアアップやビジネスの機会を得ることができます。

競技会に参加することは、単に技術を競うだけでなく、業界全体の成長を促す重要な要素となっています。

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コーヒー業界にとって、競技会は今後も重要な位置を占めることでしょう。

まとめ

SCAJは、コーヒー業界の今と未来を知る絶好の機会です。

サステナビリティやアジア発のスペシャルティコーヒーの台頭

そして最新テクノロジーの進化など、コーヒー業界の最前線を肌で感じることができます。

コーヒーのプロフェッショナルだけでなく、一般のコーヒーラバーも楽しめるイベントであり

最新トレンドや知識を得る絶好の機会です。

今年も多くの新しい発見が期待されており、コーヒー好きには見逃せないイベントとなっています。

SCAJは、単なる展示会を超えたコーヒー文化の祭典です。

今後のコーヒー業界の動向を知り、最新のトレンドをいち早くキャッチするために、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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