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コーヒー

コーヒー豆の実 カスカラってどんな味?

カスカラ(Cascara)は、コーヒーの実の外皮や果肉を乾燥させたものです。

通常、コーヒー豆を取り出す際に、果肉部分は捨てられることが多いですが

カスカラとして利用されることで、コーヒー農家にとっては廃棄物が減り

持続可能な形で収益を増やす手段にもなっています。

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今まで捨てていた物をお金に変えるっていいですね

スペイン語で「籾」を意味するcáscaraに由来しているそうです。

コーヒーの実

カスカラの特徴

風味

カスカラはコーヒーとは全く異なる風味を持ちます。

一般的には、甘みがあり、フルーティーで、干しブドウやハイビスカス、ローズヒップ

チェリーなどの味わいが感じられます。酸味やほのかな甘さが特徴です。

使用方法

カスカラはお茶のようにして飲まれることが多く

これを「カスカラティー」と呼びます。

お湯を注いで数分間浸出させて作ります。

また、コールドブリューとしても楽しめます。

カフェイン含有量

カスカラには少量のカフェインが含まれていますが

コーヒーよりもはるかに少ないです。

コーヒーの25%程度と言われています。

そのため、コーヒーのような強い刺激を求める人には物足りないかもしれませんが

軽くリフレッシュしたいときに適しています。

栄養価

カスカラには、抗酸化物質やビタミンが含まれ、健康にも良いと言われています。

特にポリフェノールが豊富で、健康志向の人々に人気があります。

カスカラベースのキシル

コーヒーの実

カスカラはコーヒーの原産地であるエチオピアやイエメンで長い歴史を持ち

伝統的に飲まれてきました。

特にエチオピアでは「キシル」という飲み物が古くから知られており、カスカラをベースにした飲料です。

キシル(Qishr)

エチオピアやイエメンで古くから飲まれている伝統的な飲み物で

コーヒーの実の果肉や外皮(カスカラ)をベースにしたお茶の一種です。

特にイエメンでは、キシルは日常的に愛飲されており、家庭や地域社会で広く親しまれています。

キシルの特徴

原材料

キシルは主にカスカラ(コーヒーチェリーの外皮)

ショウガ、シナモン、クローブなどの香辛料を使って作られます。

甘さを加えるために砂糖や蜂蜜が加えられることが多いです。

風味

風味は、コーヒーというよりもスパイスティーに近く

シナモンやショウガの暖かみのある風味が特徴です。

カスカラからの甘酸っぱい果実味が、香辛料の複雑な風味と調和して

ユニークな味わいを生み出します。

カフェイン含有量

カフェインは含まれていますが、コーヒー自体よりも少ない量です。

リラックスしたい時や、軽いリフレッシュを求める時にぴったりです。

健康効果

キシルに使用されるスパイス(ショウガやシナモン)は、消化を助けたり

体を温めたり、抗酸化作用を持っているため、健康にも良いとされています。

カスカラ自体にもポリフェノールが含まれており、健康志向の飲み物としても注目されています。

キシルの歴史と文化

起源

キシルは、コーヒーの発祥地であるエチオピアや

長いコーヒー文化を持つイエメンで生まれたとされています。

現地では安価なこともあり、コーヒー豆よりもむしろ

カスカラが主要な飲み物として使われており

キシルは人々の日常生活や儀式の中で重要な役割を果たしてきました。

宗教的・文化的な意義

キシルは、友人や家族との交流や

特にラマダンなどの宗教的な期間中に飲まれることが多いです。

スパイスを使った温かい飲み物として、体を温め、心を落ち着ける飲み物として親しまれています。

カスカラシロップ

カスカラシロップ

以前紹介した「海ノ向こうコーヒー」さんでカスカラシロップというものが販売されています。

てんさい糖やレモンなどで甘く漬けたシロップになります。

ソーダなどで割るとクラフトコーラなどに近い味わいでとても美味しいです。

是非こちらも読んでください ↓

海ノ向こうコーヒーとは?豆を買うならこんな会社がいいと思った。

 

まとめ

最近では、コーヒー業界の持続可能性や新しい風味体験に注目が集まり

カスカラが再び脚光を浴びています。

特にサードウェーブのコーヒーショップで提供されることが増えており

ユニークなメニューとして人気があります。

見つけたら一度飲んでみて下さい!

コーヒーモンスター
いつか機会があれば生の実を食べてみたいです!

 

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