
ドリッパーを買うとき、意外と迷うのがサイズ選びです。
「1〜2杯用」と「3〜4杯用」がありますが、
「大きいサイズを買っておけば安心」と思っていませんか?
実は、ドリッパーはメーカーによって構造が違うため
「大は小を兼ねる」とは一概には言えません。
今回は2大メーカーであるカリタさんとハリオさんの器具を説明していこうと思います。
結論から言うと、
- カリタは大は小を兼ねる
- ハリオは大は小を兼ねない
と私は考えています。
この記事では、その理由をドリッパーの構造から分かりやすく解説します。
Contents
カリタ
カリタのドリッパーは、サイズが変わっても抽出の考え方が大きく変わりません。
そのため私は「大は小を兼ねる」と考えています。
カリタさんのドリッパーは扇型タイプのロトシリーズと
| カリタ #01005 101-ロト コーヒー ドリッパー 陶器 1~2人用 ブラック Kalita |
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ウェーブタイプのドリッパーがあります。
| カリタ 05045 ガラスドリッパー 155 ウェーブシリーズ コーヒードリッパー 1~2人用 ブラック コーヒー Kalita |
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どちらも5mm程度の小さな穴が3つ開いております。
さらにどちらも底の部分は平でコーヒーの粉をいれた時、粉は平に薄く広がります。
粉の堆積層は薄くなりますので、お湯がコーヒーの粉に触れてから落ちるまでの
距離は短い=お湯と粉が触れ合う時間は短くなります。
コーヒーはお湯と粉が触れあっている間に
お湯にコーヒーの成分が移っていく事で成分が抽出されます。
なので触れ合う時間が短いと、それだけ
溶け出す成分が少ない=薄いコーヒーとなります。

また、コーヒーの粉の堆積層は薄く広がりますので
全体的にお湯を均一にかけてやる必要があります。
すると一見難しそうに感じますが
カリタのドリッパーに開いている穴の大きさは小さく
落ちていくお湯の速度にも限界があります。
たくさんお湯を注いでも、落ちていく速度は変わりません。
なのである程度ブレーキがかかりお湯と粉の触れ合う時間を確保できます。

コーヒーが下から落ちる速度よりも早く、お湯を注ぐと
ドリッパー内にお湯が溜まり、漬浸方に近い抽出となります。
ドリッパーはサイズが変わっても穴の配置、大きさは変わりません。
なのでドリッパーのサイズが大きくなっても原理に変わりはなく
大は小を兼ねると思っています。
コーヒー屋の結論
カリタは抽出速度にブレーキがかかる構造なので、
大きいサイズでも比較的安定して抽出できます。
そのため、
サイズ選びで迷ったら大きいサイズを選んでも問題ないと思っています。
ハリオ
ハリオV60は、注ぎ方によって味が大きく変わるドリッパーです。
自由度が高い反面、サイズが大きくなると少量抽出は難しくなります。
ハリオのドリッパーは円錐形のドリッパーで大きな穴が一つ開いています。
| HARIO(ハリオ) V60 透過ドリッパー 01 クリア 1~2杯用 コーヒー ハンドドリップ |
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円錐形なのでコーヒーの粉は上から見た円の真ん中が
1番深くなっており=粉の堆積層も中心が1番深くなります。

コーヒーの粉とお湯の触れ合う距離と時間を確保できますので
コーヒーの成分をしっかりと引き出す事ができます。
ただ、コーヒーの粉の堆積層は真ん中は深くていいのですが縁の部分にあたる場所は
かなり薄い堆積層になっています。
なので均一的に内にも外にもお湯をかけてしまうと堆積層の薄い外側は出涸らしのように
渋みや雑味が抽出され美味しくなくなってしまいます。
さらに器具とフィルターに沿ってお湯が抜け落ちてしまいうまく抽出されません。
なので真ん中部分をメインに、外周部分はあまりお湯をかけない事をお勧めします。

すると中心部にお湯をかける事になるので
わたくしは滝壺をイメージして下さい言っているんですが
コーヒーの粉の堆積層の真ん中が掘られる形になります。

これは高いところからお湯を落とせばより深くえぐっていく事になります。
さらに円錐形ドリッパーに開いている穴は約2cm程度と大きいため
お湯を早く注ぐとそれだけ早く下から落ちていきます。

そこで問題なのがドリッパーのサイズが大きくなるとそれだけ
高い位置からお湯を注ぐ事になり、
堆積層をえぐってしまうので少ない粉の量で抽出するのは難しくなります。
さらに穴の大きさもサイズが大きくなると、同じく大きくなります。
なのでハリオの場合は大は小を兼ねないと思っています。
ハリオの場合、お勧めは年に何回ほど一度に3〜4杯抽出するシーンがあるかによって変わります。
年に数回、お客さんが来た時だけ・・・など
普段3杯・4杯と抽出する事がないのでしたら
小さい方のドリッパーを買うべきです。
その「年に数回」の時は小さいドリッパーで2回淹れて下さい!といつも言っています。
コーヒー屋の結論
ハリオはドリッパーが大きくなるほど、
- 注ぐ位置が高くなり滝壺のように濾過層が掘られてしまう
- 穴が大きくなる
- 少量抽出が難しくなる
そのため、
普段飲む杯数に合ったサイズを選ぶことをおすすめします。
まとめ
●カリタさんの器具は大は小を兼ねる
→迷ったら大きいサイズを買うべし
●ハリオさんの器具は大は小を兼ねない
→滅多に大量に淹れる事がないなら小さい方を買う


よくある質問(FAQ)
Q. 3〜4杯用のドリッパーで1杯だけ淹れても大丈夫ですか?
メーカーによって考え方が異なります。
私の考えでは、カリタなら問題ありません。
一方で、ハリオは少量抽出が難しくなるため、普段1〜2杯しか淹れないなら小さいサイズがおすすめです。
Q. 初めて買うなら小さいサイズと大きいサイズ、どちらがおすすめですか?
普段飲む杯数で選ぶのが基本です。
ただし、迷った場合は
- カリタなら大きいサイズ
- ハリオなら普段飲む杯数に合わせる
という選び方をおすすめしています。
Q. ドリッパーのサイズで味は変わりますか?
ドリッパー自体のサイズというより、サイズによって粉の層の厚みや、お湯の当たり方が変わることで味に影響する場合があります。
特にハリオV60のような円すいドリッパーでは、サイズが大きくなると少量抽出の難易度が上がります。
Q. どちらが初心者向きですか?
抽出を安定させやすいという点では、私はカリタをおすすめしています。
ハリオは自由度が高く、注ぎ方によって味を調整しやすい反面、抽出技術も結果に反映されやすいドリッパーです。
ですが安定=美味しいとは限りません。カリタは場合によっては雑味までしっかり抽出します。
Q. 「大は小を兼ねる」と言われますが、本当にそうですか?
私の答えは「メーカーによる」です。
- カリタは大は小を兼ねる
- ハリオは大は小を兼ねない
これはドリッパーの構造が異なるためで、サイズだけではなく抽出方法にも影響します。
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- ▶︎BASE CAMP.An という小さなコーヒー屋さんです
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